黒川温泉旅行記
2020年、全然オタクらしいことできていない。
2月から6月頃にかけての記憶が全くない。
(唯一、ハッピーライブの自軍が最高だったことは覚えている。)
陰鬱とした虚無の毎日を過ごす中、少しでも自我を取り戻したいなということで、
黒川温泉への旅行を決行しました。付き合ってくれた友人には感謝。
7月某日。
まずは腹ごしらえ。有名店、いまきん食堂にてあか牛丼を食べる。
お値段1760円。食欲をそそるビジュアル!! 弾力があるけれど柔らかい肉です。
ワサビをつけるとさっぱり食べられて、胃もたれすることなくご飯が進む。
お吸い物とお漬物も美味しかった。ぺろりと完食。
しかし、このあか牛丼を食べるために、実は2時間半近く待ちました。
開店とほぼ同時に着いてたのに~……!!仕方がないんですけど。
整理券をもらって近くを散策しようとするも、雨。
あまり外で時間を潰したくなかったので、
ハンドメイド雑貨屋KHOにて、アロマサシェ作りを体験しました。
店内から使いたいドライフラワーを選びます。
赤い大きな薔薇はもちろん自担モチーフ。薔薇が好きです、とても。
左が私作。可愛い!!(自画自賛の精神!!)
好きな香りも選べるのですが、ローズにしました。完璧。
モノづくりって時間忘れて没頭できて楽しい。また機会があったらやりたいな。
そうこうしているとチェックインの時間に近づきましたので、目的の宿へ向かいます。
今回予約していたのは「旅館 藤もと」さん。
都会の喧騒を忘れ去るような、静かで落ち着いた雰囲気です。
玄関からすでに風情が漂っている!!!期待しかない!!!
旅館スタッフの方に駐車場までお出迎えいただき、慣れない経験で照れました。
15時チェックインです。廊下を歩くだけですでにテンションが上がっている我。
今回宿泊することになっていたのは、麦笛という角部屋。
「麦笛」は夏の季語だそうです。この季節にピッタリでしたね。
そして肝心の室内はというと……
わ~~~!!!広いベッド感動。すごく和モダン。優しい木の香りがしました。
小上がりの畳スペースからは、外の景色を眺めることができます。
真夏なのにクーラーがいらないほどの涼しさなので、窓を開けてみると、
すぐ近くに川が流れているようで、せせらぎが聞こえました。
仕事やら、不安な社会情勢やら、思い通りにいかないオタ活やらで、
疲弊していた心が急激に満たされていく。ワ~、生きてて良かった。
個人的に好感度が高かったのが、清潔感があって広い洗面スペースです。
水回りは大事……。化粧水や乳液等のアメニティも充実していて、
女子ウケいいと思います。
お茶菓子には 2種類のおはぎが用意されていました。甘すぎず美味しかった。
友人共々畳でまったり寛ぎ、このまま眠ってしまいたい、そんな気持ち。
しかし寝てしまっては勿体ないので、館内施設を探索です。
なんと図書館スペースがある。
インスタ映えしそう~……。
バーカウンターが併設されており、夜は珈琲やお酒を自由にいただけるそうです。
至れり尽くせりって感じで、とても良いですね。
テラスもありました。天気が良い日は外で過ごすのも気持ちよさそう。
夕飯が18時スタートと少し早めなので、一風呂浴びに行きます。
大浴場の他に4つの貸し切り風呂があり、内2つが露天になっていました。
フロントにて貸し切り用の札を借り、いざ温泉へ!
人がほぼいなくてお風呂選び放題です。
「天の湯」という貸し切り露天が気になり、そこへ入ることに。
岩と切り石の造りで、渓流沿いには緑の木々が並び、とにかく空気が澄んでいる。
お湯加減も丁度良かったです。
きもち~~~~、という感情で写真を撮り忘れた。失念。
友人は、露天のあとに貸し切りの内風呂にも行っていました。
檜の風呂、とても良かったそう。贅沢な時間でした。
そして一番ワクワクしていた夕飯の時間。
食事処からはのどかな田園風景を眺めることができます。
旅行の楽しみは断然食事~!!前菜からすでに豪勢で、テンション爆上がりです。
特に美味しかったのがとうもろこしの冷製スープ。野菜ってこんなに甘いのか、
と謎に感動しました。
馬刺しのタタキもジューシーで好きだったなあ。シンプルに塩で食べました。
ちなみに友人は根菜と鴨肉の炊合せが気に入っていました。どれも素晴らしい!
続いて、丸々一匹、鮎の塩焼きです。川魚食べるの久しぶりだった。
米茄子と無花果の味噌グラタンが、濃厚クリーミーでほんっっとに美味しかったのに、
写真がありません。普段写真を撮らない生活をしているせいで、弊害が……。
かなりお腹も膨らんできた頃、鍋が用意されます。
白キノコと鳥団子からいい出汁が出てる。火が通るのを待つ時間も楽しい。
スープが優しい味で、とにかく胃に染みました。雑炊で〆たくなる。
季節山菜の天ぷらです。はじめて食べるものばっかりで新鮮。
説明を受けたのに、友人も私もさっぱり名前を覚えられなかった。
そして食事も終盤。この鮎の炊き込みご飯が、レベル違いに美味しかった。
繊細な味。何のお米使ってるんだろ~?
自由にお替りどうぞと勧められたのに、さすがに一杯しか食べられなかった。
悔しい~~~!!!
デザートはジャージー牛乳のブリュレでしたが、なんとスイカも頂きました。
もうお腹がパンパンすぎる。
「食後、図書館にて珈琲のサービスはいかがですか?」と聞かれたものの、
さすがに辞退しました。残念だったな。
重すぎる腹を抱えながら、2度目の温泉へ。
今度は大浴場へ行きましたが、そもそもの客室が少ないおかげで、
大浴場ですら貸し切り状態でした。わ~ん、贅沢!
ここも露天風呂が最高です。
驚いたのが、川湯に入れます。裸で川に浸かる経験なんてそうそう無い。
自然と一体化した気持ちになれるそう。(だけど雨の日って川湯危険では?)
夜はボードゲームしたり、某警察バディドラマ見たり。
旅館に泊まってる時ですらジャニオタ精神は抜けきらないですね。
翌朝。6時から最後の温泉を堪能することに。
大浴場が昨夜と逆になっていたので、そこの露天風呂に浸かりました。
澄み切った空気が気持ちいい。一生ここから出たくない。
仕事辞めたいな~、とぼんやりと物思いにふけってました。
そして7時。朝食、和総菜のビュッフェです。品のある食事だったな。
春菊の入った味噌汁がとてもとても美味しくて、泣きそうになりました。
毎日こんな上質な朝を過ごしたい。
出汁巻き卵はふわふわ、焼きサバは脂が乗っていて、白米が進む。
旅館の朝ごはんってなんでこんなに美味しいんだろう~~~!!
大満足です。
あとはチェックアウトの時間までぐだぐだ過ごしました。
帰りたくなさすぎて、ほんとに、こんな非日常的な経験はじめて。
疲れないどころか体力が回復する旅行って最高だな!!!
「藤もと」さん、また行きたい。素敵なおもてなしをありがとうございました。
ツアーの見通しも立ちませんし、遠征も出来そうにないので、
今年は近場の温泉旅館巡りに勤しみたいなと思いました。
そんなこんなで、このままゆるゆるとオタ卒できそ~と思っていた矢先、
応援しているグループのメンバーの活動復帰という知らせを受け、
最高にHAPPYです。公共交通機関で泣いたくらいにはキマってます。
オタク事が一番感情に直結する。やっぱりオタクはやめられん。